株式会社 中華・高橋

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株式会社 中華・高橋

サメの捕獲とフカヒレに関して、環境問題の観点からよくある質問をまとめております。

 

生態系に影響を与える問題

 

【質問】海の食物連鎖の頂点に立つサメが乱獲され、絶滅すると生態系に大きな影響を与えると言われていますが大丈夫でしょうか?

【回答】資源状態が悪いサメ類の場合、日本が加盟している北太平洋漁業委員会(以下NPFC)において、漁獲が規制されています。NPFCでは漁業者から提出された漁獲情報等に基づき、専門家が資源評価を行っています。資源が悪化している種類については、サメの「漁獲の禁止」といった厳しい措置が採択されます。

また下記の図のように「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約)でも、保護が必要なサメ類は国際取引規制対象に指定されています。

当社では、日本が加盟するNPFC、ワシントン条約の両方で規制対象外のサメのみを、フカヒレやサメ肉として加工しています。

 

 

 

外洋に生息するサメの3分の1以上が絶滅の危機に直面している問題

 

【質問】国際自然保護連合(IUCN)により、外洋に生息するサメのうち、3分の1以上が絶滅の危機に直面していると発表されています。現在サメの種類は 500種類以上発見されていますが、100種類以上が絶滅の危機に直面しています。サメ漁は禁止すべきではないでしょうか?

【回答】サメの絶滅危惧種(CR、EN、VU)は、約500種の中で約3%と言われています。絶滅危惧種対象のデータは、「IUCNのレッドリストによる危機の評価」をご確認ください。準危惧種は、資源評価で絶滅のリスクはなしと採択された種類です。なお気仙沼で水揚げされているヨシキリザメ、ネズミザメ、アオザメ 準絶滅危惧種であり、絶滅リスクは極めて低く、資源管理上問題はありません。

カテゴリ 種別 詳細 対象例
絶滅種 絶滅(EX) 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅(EW) 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
絶滅危惧種 絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種 ニホンウナギ
-絶滅危惧ⅠA類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの ミナミマグロ
-絶滅危惧ⅠB類(EN) ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの 大西洋クロマグロ、メバチマグロ
絶滅危惧Ⅱ類(VU) 絶滅の危険が増大している種 キハダマグロ、ビンチョウマグロ
絶滅リスクは極めて低い 準絶滅危惧(NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 ヨシキリザメ、モウカザメ、アオザメ
情報不足(DD) 評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある地域個体群(LP) 地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの

≪参考≫

IUCNのレッドリストによる危機の評価:https://www.wwf.or.jp/activities/wildlife/cat1014/cat1085/

RL/RDB:環境省  https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/

 

【補足】日本のサメは漁獲規制対象外

中華高橋水産の運営するフカヒレ加工の本吉工場、サメ肉加工の気仙沼工場があるのは、日本のサメ水揚量の90%以上を占める宮城県気仙沼市です。気仙沼市では、主にヨシキリザメ、モウカザメ、アオザメの3種類が水揚げされます。これらのサメ類はNPFC漁獲規制対象外、ワシントン条約の規制対象外となっています。

なお、気仙沼港で水揚げされるサメの50%以上を中華高橋水産が仕入れています。

 

 

 

 

絶滅危惧種・準絶滅危惧種について

 

【質問】近年フカヒレの需要が拡大し、毎年世界中で数千万以上のサメが捕獲されています。サメは成魚になる期間が長く、繁殖力も弱いため、世界に約500種類いるサメの3割が絶滅危惧種、または準絶滅危惧種になっています。このまま捕獲しても大丈夫ですか?

【回答】絶滅危惧種と準絶滅危惧種の定義は異なります。上記、表を参照ください。例えば、ホオジロザメなどの場合、生まれるまでに10年かかるといわれています。その場合、資源管理対象となり、漁獲規制対象となります。

 

 

サメに含まれる水銀や重金属について

 

【質問】サメは海の食物連鎖のトップにおり、小魚を大量に食べるため、重金属の蓄積量が多いと聞いています。フカヒレには水銀やその他の重金属が含まれているのではないでしょうか。中毒になる危険性はありませんか。

【回答】耐容一週間摂取量(PTWI)を指標とします。PTWIとは、ヒトが一生にわたり摂取し続けても健康影響が現れない一週間あたりの摂取量の指標で、ヒトの体重1kgあたり1週間に総水銀4マイクログラム(4ppm=4mg/kg)、うちメチル水銀は1.6マイクログラム(1.6ppm=1.6mg/kg)となっています。

ヨシキリザメの正肉を日本食品分析センターで分析すると、以下の結果が得られました。

・総水銀 0.35ppm=0.35mg/kg
・メチル水銀 0.21ppm=0.21mg/kg

これは耐容一週間摂取量(PTWI)の約1/10の量となるため、水銀中毒の心配はありません。検査結果はこちらのpdfをご確認ください。

≪参考≫水銀・メチル水銀の暫定耐容一週間摂取量(PTWI)農林水産省http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/gyokai/g_kenko/busitu/02c_jecfa.html