当社では、フカヒレづくりの伝統技術を守り続けるとともに、持続可能なサメ漁業にむけて積極的に取り組んでいます。
水産資源管理を第一に、漁獲規制のないサメを加工
当社では、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)より発表されている情報に基づき、サメの利用方針を決定しています。
日本最大のサメの水揚げを誇り、当社が加工場を構える気仙沼港では、主にヨシキリザメ、モウカザメ、アオザメの3種類が水揚げされますが、いずれも規制対象にはなっていません。
≪参考資料≫
- IUCNのレッドリストによる危機の評価 https://www.wwf.or.jp/activities/wildlife/cat1014/cat1085/
- RL/RDB 環境省 https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/
- 国際水産研究所 国際漁業資源の現況 http://kokushi.fra.go.jp/index-2.html
フィニングにNO、サメの全体利用にYES
北太平洋漁業委員会(NPFC)ではサメ魚体の完全利用を義務付けており、胴体を海に捨て、ヒレだけを港に持ち帰るフィニングは、北太平洋漁業資源保存条約で禁じています。
それに対し中華・高橋では、サメを余すところなく活用する日本の伝統に倣い、ひれはフカヒレ、サメ肉ははんぺんやかまぼこの原料として、サメ皮は皮加工場へ提供しています。また、中骨やサメ軟骨は、コラーゲンやコンドロイチンを主とする健康食品やサプリメントなどに加工されています。
海のエコラベル《MSC認証》取得への活動
海のエコラベルは、海洋管理協議会(Marine Stewardship Council)が、海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物に与えている認証です。中華・高橋では、サメ漁業を営む気仙沼およびスペインの延縄漁船において、世界初となるMSC認証の取得を目指し活動しています。
参考:MSC認証 https://www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/cat1143/